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B. 歴史メモ
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Kepler の法則
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3.2 Kepler の第一法則
A.
体問題全体像
大ざっぱな歴史 (
C
節を見よ)
結果が円錐曲線なので、円錐曲線のイロハが必要である (
C
に書いた程度)。
質量が
点に集中している質点系の話に帰着されること (これは良く物理の本にあったと思うが…正確にはどこまで言えるのか)
2体問題で、各天体の運動は系の重心を座標系の原点にして、
という 微分方程式に従うこと (
D
「太陽は動かないという仮定について」)。
2体問題が平面運動になること (Kepler の第 0 法則と呼ぶこともあるらしい。
E
節で証明する。)
Kepler の第1法則の証明
正直なかなか分かりづらい。 藤田先生の証明は、 面積速度一定の法則から
定数
が得られ、 これをエネルギー保存則に代入することで、
についての1階微分方程式が得られるが、 さらに従属変数
を導入して、原点移動すると、 単振動の方程式が得られる、というもので、比較的道が見やすい。
いずれにせよ、 位置を時間の関数として表しているのではないので、 通常の意味で微分方程式を解いたことにはなっていない。
Kepler の第2法則 (面積速度一定の法則) の証明
面積速度は、
あるいは
で表される。
物理で言ういわゆる角運動量の定数倍であるので、 この法則は角運動量保存則に相当する。
少し脱線になるが、これは万有引力が中心力であることが本質的で、 距離の2乗に反比例することは重要でない。
ベクトル解析的な手短な証明は
F.2
節にあるが、 極座標を用いれば、面積速度の微分は加速度の偏角方向の成分であり、 中心力ではそれがゼロになるので、自ずと明らかである (
G
節を見よ)。
Kepler の第3法則
(発見に対数が役立ったことについて、
J
節を見よ。 証明は
G
節を見よ。 藤田先生のように円運動の場合に限るのも授業としてはアリか。)
逆に Kepler の法則から万有引力の法則が導出されること (溝畑 [
11
] にあったはずで、そのうち勉強しよう)
位置
を時間の関数として表わすこと (久賀 [
8
] or [
9
] に 授業中に失敗した話が出ていた。 Bessel 関数が必要になる。 ボウマン [
6
] など Bessel 関数のテキストに載っている。
H.2
を見よ。)
桂田 祐史