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4.3 1階正規形方程式への帰着
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4 単振動の方程式
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4.1 単振動の方程式とは
4
.
2
単振動の方程式の解
よく知られているように、
ならば
(
,
は任意定数)
(
4
.2)
が (
F.8
) の一般解である (付録の
C
「定数係数線形同次常微分方程式に対する特性根の方法」 の 定理
C.3
を見よ)。
三角関数の合成をすると
(
4
.3)
の形に変形できる。
問
,
をどのように定めれば (
4.3
) が成り立つか。
必修課題
4
.
2
.
1
特性根の方法により (
4.2
) を解き、 (
4.2
) が (
F.8
) の一般解であることを示せ。
必修課題
4
.
2
.
2
任意の実数
,
を与えたとき、 初期条件
(
4
.4)
を課した初期値問題の解を求めよ。それが唯一の解であることはどうして分かるか。
課題
4
.
2
.
1
を正定数とするとき、微分方程式
を
減衰振動の微分方程式
と呼ぶ。 この微分方程式の一般解を求め、解のグラフ (横軸
, 縦軸
) を描け。
が小さいと、解は単振動のように符号を変えて振動するが、
が大きいと、解は符号を変えずに
0
に収束する。 境目となる
を求めよ。
桂田 祐史