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F..
3
解の存在と一意性
任意の初期値
に対して、 初期値問題 (
F.1
), (
F.2
) の一意的な解
が存在する。実際
(
,
)
とするとき、
に含まれる任意のコンパクト区間
に対して
ゆえに
は、 連続かつ
について Lipschitz 条件を満たす。 ゆえに
で解が存在し、一意的である。
の任意性から、
で解が存在し、一意的である。
桂田 祐史