F..2 高階微分方程式の1階微分方程式への帰着

1次元$ n$階線形微分方程式

$\displaystyle x^{(n)}(t)+a_1(t)x^{(n-1)}(t)+\cdots+a_{n-1}(t)x'(t)+a_n(t)x(t)=f(t)$   ($ t\in I$) (F.3)

と初期条件

$\displaystyle x(t_0)=\xi_1,\quad x'(t_0)=\xi_2,\quad \cdots x^{(n-1)}(t_0)=\xi_n$ (F.4)

を考えよう。

ここで $ a_j$ ( $ j=1,\cdots,n$) と $ f$$ I$ で連続な実数値関数、 $ \bm{\xi}=(\xi_1,\cdots,\xi_n)\in\mathbb{R}^n$とする。

$\displaystyle \bm{x}(t):=
\begin{pmatrix}
x(t)\\ x'(t) \\ \vdots \\ x^{(n-1)}...
...ix},\quad
\bm{f}(t):=
\begin{pmatrix}
0 \\ \vdots \\ 0 \\ f(t)
\end{pmatrix}$

とおくと、(F.5) は $ n$次元の1階線形微分方程式 (F.1) に、また (F.4) は (F.2) に帰着される。



桂田 祐史