4.3 有限要素法, FreeFem++

弱形式の解として $ u$ を見出す方法を弱解の方法と呼ぶ。

有限要素法 (finite element method) は、 弱解の方法を原理とする数値計算法である。 それはかなりの部分を自動化出来るため、 専用のソフトウェアが開発されている。

その1つである、 FreeFem++ は、 パリ第6大学 J. L. Lions 研究所の Frédéric Hecht, Oliver Pironneau, A. Le Hyaric, 広島国際学院大学の大塚厚二氏らが開発した、 2次元, 3次元問題を有限要素法で解くための、 一種の PSE (problem solving environment) である。 ソースコード、マニュアル (約400ページ, 幸い英文)、 主なプラットホーム (Windows, Mac, Linux) 向けの 実行形式パッケージが公開されている。


FreeFem++ については、大塚・高石 [2] という解説書も出ているが、 簡単なことは、以前書いた紹介文 「FreeFEM++ の紹介」 で分かるであろう。


上記の WWW サイトから、 FreeFem++-3.41-MacOS_10.8-mpi.pkg のようなインストーラーを入手して実行するだけで、 簡単にインストールできる。

桂田 祐史
2016-06-29