整数1.1は数値シミュレーションではデータとして使われることは滅多にないが、 簡単に解説しておく。
ビット・マシンでは、 ビットのデータ (ワード) を標準の整数デー タを表現するために使うことが多い。 ビットで 個のデータを表現 することが出来る ( では 個、 では 個)。 正の数だけあれば間に合うならば、ごく自然に の数を対 応させることが出来る (実際 を ビットのデータとして、 を対応させればよい)。C 言語で ``unsigned (符号無)'' を冠したデータ型はまさにこれである。
しかし大抵は負の数をも必要とする。素朴に考えると、1 ビット (例えば ) を符号を表すのに用いて、残りの ビットで絶対値を表すよう にする方法が思い浮かぶ。これは絶対値表示と呼ばれ、ある程度使わ れて来た。しかし現在ポピュラーな方法は補数表示と呼ばれる方法で ある。大抵は2 の補数表示であるが、1 の補数というものもある。
というビットの列は 1 の補数表示で は次のように解釈される。