太陽と惑星が、万有引力に従って運動する場合に、 惑星がどういう軌道を描くかという問題 (二体問題, the two-body problem) が Newton によって鮮やかに解かれた。
次に掲げる、いわゆる Kepler の三法則を満たすことが証明できた。
実は、惑星より一般の「万有引力を受ける天体」は、 楕円以外の軌道を描く場合もあるが、例外的な場合を除くと、 楕円、放物線、双曲線という円錐曲線 (二次曲線と言っても良い) になる。 美しい結果と思う。
多くの本で (部分的に) 取り上げられているが、 坂井 [22] (pp. 9-14) がよくまとまっていてお勧めである。
ところが、3つの天体になると非常に手強い問題になる (いわゆる三体問題)。 いくつかの有名な特殊解のシミュレーションをするのは面白い課題ではないだろうか。 最近出版された浅田 [22] は、学生にも読みやすいと思われる。 見かけたらページをめくってみることを勧める。
この問題は古典的ではあるが、 天体の数をうんと増やすと、銀河生成のシミュレーションなど、 現代的な話題になる。もっとも、 これは (ゼミなどで) 簡単には追試できそうにないが。