5.3 ボールの運動

ボール投げは、入り口は高校物理程度で簡単であるが、意外に発展があり (空気から受ける力を考慮して変化球の数理にしたり、 ボウリングやビリヤードのような問題にしたり)、 奥深く面白い。


原理的なところから解明しようとすると、 流体力学の問題になる (Reynolds 数が大きくなるので、数値計算は2次元でも大変である)。

マグナス力など近似法則を用いて常微分方程式で解析するのでも十分面白い。 野球のボールについては、 アデア [20] という文献があり、 それに載っている測定データを用いてシミュレーションするのを、 誰かやらないだろうか。



桂田 祐史