1.1 この文書の目的

ずっと以前 (20世紀 -- 笑)、 常微分方程式の数値シミュレーションの方法について、 桂田 [2] という解説を書いた。 現実のコンピューター, ソフトウェアが出て来るので、 今となっては、さすがに古くなってしまっている。

この文書はそのリニューアルである、という面がある。 ([2] は授業資料が元になっていて、 この文書はゼミで使用することを念頭に書かれているので、 趣きが違っている、ということはある。)


[2] では、 C言語プログラムの例を紹介したが、 図を描くためにGLSCというライブラリィを用いていて、 今となってはそれに慣れていない人も多い (そもそも 2021年度の3年生の Mac には、GLSC がインストールされていなかった)。

現在の私は、C言語でプログラムを書くことを推奨する気はほとんどなく、 この文書でも、C++ や Julia の例を載せてある。 しかし、学生はC言語に慣れている人も(が)多いので、 C言語で数値計算して可視化には gnuplot を用いる例を、 なるべく多く載せることにした。


(2021/9/11追記) 自分は使わない気もするけれど、Python のことも書いておくべきかも。 試してみたことのメモを 「Pythonでode」 に書いた。



桂田 祐史