5.2 楕円形の酒場改め楕円体の酒場のシミュレーション

シャーロック・ホームズの小説に出て来るらしい (まだどの小説か良く分らない, ひょっとして別の探偵小説なのか??) 楕円形の酒場の話が本当か、数学的に確認したい、と昔から思っていました。

差分法で波動方程式の解の計算をするようになり、 ひょっとして今ならばチャレンジできるのではと考え、 実は既に卒研で一度取り上げています (濱勇樹 [60])。 結果は「良く分らない」でした。 原因として、2次元の計算を行ったため (だって「楕円形の酒場」でしたから)、ホイヘンスの原理が成り立たず、 音が「聞き取り辛く」なったことが考えられます。 ならば3次元、「楕円体の酒場」の計算をしてみよう、と思っています (鮮やかに出来たりしないかと淡い期待をしているわけです)。

最終的には、音がどのように反響して聞こえるのか、 実際に音を鳴らすようなシミュレーションが出来れば素晴らしいと夢想しています。 それと数値計算でなく、 何らかの解析的な計算 (どういうものになるか、具体的には思いついていない) で完全に聞き取れることが証明できないか?とも夢想しています。

(他にもタイル張りのお風呂場の鼻歌のシミュレーションとか…)

桂田 祐史
2017-04-29