(3a), (3b) は非線形方程式ということもあって、 解を解析的に求めることは(おそらく)出来ないが、 解軌道の方程式を求めることは出来る。 この辺は有名な Lotka-Volterraロトカ・ヴォルテラ の方程式 1や、Kepler運動2と事情が似ている。
,
,
,
をそれぞれ
,
,
,
と書くと
(4) | ![]() |
,
を与えて、この曲線を描くのはコンピューターを使えば簡単である。
は
の関数とみなすとき、
や
のとき
.
(力学系は、 軸上の点
を平衡点としていて、
任意の解について
が成り立つ、それと矛盾はしないが、
混乱しないように注意が必要である。)
![]() |
初期時点
を出発する点
は、
時間がたつにつれて、この軌道の上を右から左に動いてゆく。そのわけは
(ゼミ中に細かいところまで調べたような記憶があるが、 記録が残っていないのは残念なことだ…以下は記憶を手繰って)
例えば、
を通る曲線と
軸との交点
を求めるには、
についての方程式
findS[S_, I_, rho_] := Module[{S0}, S0 /. FindRoot[I == 0 + S0 - S + rho Log[S/S0], {S0, rho/2}]] S0=findS[2000, 10, 1000] |
このようにして、
佐藤[8] p. 176の図4を再現してみた
(図2. やってみて気付いたが、
という座標は
の誤植であろう)。
桂田 祐史