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実はこの問題は、
「有限要素法」という微分方程式の数値計算法の話を考えていて思いついたもの
(ここに出て来る原理で、三角形上の積分計算を、
今この瞬間も多くのコンピューターが実行中であることでしょう)。
問題自体は、重積分の変数変換の重要な部分に焦点が当った、
結構良いものになっていると思う (自画自賛)。
それほど数は多くないが、きれいに解けた人がいて嬉しい。
- (1)
- 三角錐の体積と書いてくれた人は存在した (極少数)。
計算で解いても良いことにしたが、2 の (1) と同様に間違える人多数
(こういう人は単位取れない可能性大)。
- (2)
- どうも「こういうのはカンケーない」と思われているのか、
出来ない人が多かった。それでは線型代数勉強しても、宝の持ち腐れだと思う。
- (3)
- 中学校数学で解こうとした人も多い
(せめてベクトルの内積とか高校数学使ってほしい -- 暇があったら、
三つの方法で解き比べて下さい)。
それが出来ることも重要だが、
出題者の意図ではない (それを避けてもらうように、そういう方法を選ぶと、
計算が面倒になるように問題を作った)。
そのやり方で正しく値を求められた人はほぼ皆無。
という式の簡潔さを、
しみじみ感じてください。
- (4)
- 脱線する:
を求めておくと (結果は結構きれい)、
単純な計算で 上の多項式の重積分が求まる。
, の場合をやってみた、ということです。
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Masashi Katsurada
平成20年2月12日