next up previous contents
Next: A.8 次数低下 Up: A. おもちゃ箱 (その他の方法) Previous: A.6.0.0.1 ベルヌイ法

A.7 商差法

商差法 (quotient-difference algorithm, QD 法) は、 昔から知られていたが、1950 年代初めの Rutishauser が導入し、後に Henrici が発展させた方法である。

一松 [13] (1982) に解説がある。「現在でも低次 (10次以下) で実根 の多い代数方程式の、序盤ないし中盤むきの手法としては有用であり、多くの関 連話題とともに、理論的には重要である。しかし、汎用とするには難点が多く、 一つの補助算法と考えた方がよい。(中略) 以上のような理由で、現在では実用 価値が低下しているので、算法の解説のみにとどめ、定理の証明を省略した。」


next up previous contents
Next: A.8 次数低下 Up: A. おもちゃ箱 (その他の方法) Previous: A.6.0.0.1 ベルヌイ法
Masashi Katsurada
平成21年7月9日