数理リテラシーのイントロ

桂田 まさし祐史
katurada@meiji.ac.jp (はASCII の@), 910号室


Date: 2022年4月13日


数理リテラシーとは、 数理 (ここでは数学という意味) を学ぶために必要な(最低限度の)読み書き能力という意味である 1。 具体的には、 論理、集合、写像という、 現代数学を記述するための言語を学ぶための講義科目である。

何のためにあるか?私見では、 高校では「公式主役の数学」をしていたが、 大学では「定理が主役の数学」をする。 定理は命題であり、それを記述するための言葉・文法があり、 それを用いて読み書きが出来る必要がある。

例えば、微積分で重要な極限の議論をするには、 述語論理の言葉を使いこなすことが必要不可欠である (秋学期の「数学の方法」で強調されるはず)。

この辺のことについて、 シラバスで参考書にあげた新井 [1] は上手に説明されている。 著者自身によるコラム (『「数学は言葉」の対象は?』 ) はネットで読めるので見てみよう (ちょっとアクセスに時間がかかるかも)。 同じ先生の別の文章「数学の言葉への脱皮」


(追記) 言葉というと、情報伝達のための道具と考える人が多いと想像するが、 それだけが言葉の役割ではない。 相手がいなくても言葉は重要である。 例えば言葉は自分が考えたことを記録するためにも使える。 そして実は、一番重要なことは、 言葉は考えるために必須の道具である、ということである。 実際、言葉を使わずに考えることは難しい。





桂田 祐史