天野要は、
§5.4 で述べた
等角写像の求め方と、基本解の方法を組み合わせた、
効率的なアルゴリズムを提唱した ([4])。
それを解説する。
§5.4 で導入した記号を用いる。
の近似 を基本解の方法で求めよう。
に対して、
を
「 を取り囲むように」
から選び、
(6.2) |
|
とおく。ここで は未知の実定数である (
)。
を から選び、
collocation equation
(6.3) |
(
) |
で を定める。
天下りになるが、
(6.4) |
|
とおく。ここで は主値を表すとする
(
を定義域とする)。
であり、
言い換えると
.
この は、 の良い近似であると考えられる。
天野のアルゴリズム |
- (1)
- (6.2), (6.3)
で を定める。
- (2)
- (6.4) で を定める。
- (3)
-
で定義される
を、
等角写像
の近似として採用する。
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桂田 祐史