ゆえに
すなわち
次に変分問題4(variational problem) にしたものを述べる。
(V) |
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![]() ただし
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(W) と (V) は同値な問題であり、 常に一意的な解を持つことが比較的容易に分かる。
逆に
がある程度滑らかであれば、
(W), (V) の解は (P) の解であることが示される。
問題 (V) の解 (それは (W) の解でもある) が
級であることを認めると、
(P), (W), (V) は互いに同値な問題ということになる。
(W)
(P) は、Dirichlet 原理の一般化である
(Laplace 方程式のDirichlet境界値問題の場合、
この
は Dirichlet 積分 (の
倍) に他ならない。)。
そこで問題 (P) を解く代わりに、(W) あるいは (V) を解くことを目指す。
通常、変分法は、変分問題を解くために、それと同値な微分方程式の問題を導き、 そちらを解くことで変分問題の解を得るのが普通であるが、 ここでは逆に微分方程式の問題を解くために、それを変分問題に書き換え、 それを直接解く、という手順の議論をしている。 これは、変分法の直接法と呼ばれるものになっている。
を
を満たす数列として、
とおくとき、
次の2つの問題は同値であり、常に一意的な解
を持つ。
それを近似解として採用する。
(
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|
(
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Find
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を、
,
を満たすものとする (この条件で
の形に一意的に表現出来る。係数
実は
が
の
等分点であるとき、
有限要素解
の
での値は、差分解
と一致する。
もちろん、いつもそうなるわけではない
(もしそうならば、2つの方法を考える意味がない)。
有限要素法には以下の利点がある。
桂田 祐史