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を Strum 列とするとき、
なる
に対して
とおく。例えば
では
.
この符号の変化数は (特別な注意をせずに) 数値的に安定して計算できる。つ
まり絶対値が非常に小さくて、符号の判別がつきにくい場合も、「符号の変化数」
そのものは疑いがなく計算できる。例えば
または
において
が正であっても負であっても
であっても符号の変化
数の計算にとっては影響がない。注意すべきは Strum 列の条件 (iv) から
または
のような場合 (もしこうなったら符号の変化数の計算がむつかしい) が起こり得
ないことである。
Strum の定理によって、
なる
におい
て、
内の零点の個数は
であることが分かる。
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Masashi Katsurada
平成17年6月2日