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4.2 解法についての概観
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4.1 一般的な注意
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4.1.2 線形代数の復習
4.1.3 どう立ち向かうべきか
固有値を求めるのに、固有方程式を解こうとするのは得策ではない
4.1
。固有値問題を解くには、以下に説明する固有値問 題用の解法を採用すべきである。
実際的な観点からは、固有値問題の解法に使用される各種方法の原理を理解 し、自分が解こうとしている問題にあった方法 or プログラムを選択できるよ うになることを目指すのが良い。
解こうとしている問題については、以下のことに留意して考えよう。
(i).
問題は対称(=行列が実対称行列または Hermite 行列)かどうか。
(ii).
すべての固有値が欲しいのかどうか。
(iii).
固有ベクトルは必要かどうか。
(ii), (iii) は要するに「ムダはやめよう」ということである。
対称な問題は非対称な問題と比べて解きやすい。
「対称な問題を解くのはサイエンスであるが、非対称な問題を解くのはアート である。」
という言葉があるくらいである。
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Masashi Katsurada
平成17年6月2日