next up previous contents
Next: 2.2 Gauss の消去法 Up: 2. 連立次方程式に対する直接法 Previous: 2. 連立次方程式に対する直接法

2.1 序 (線形代数の復習)

  1. 逆行列があれば解決。
    $\det A\ne 0$ $\Iff$ $A^{-1}$ 存在、
    このとき $\forall b$ に対して、一意可解で $x=A^{-1} b$.
    ($B$$A$ の余因子行列とするとき、

    \begin{displaymath}
A\; {}^t B = {}^t B \; A = \det A \cdot I
\end{displaymath}

    であることが示される2.2。これから分かる。)
  2. 有限回の四則演算で解は求まる。例えば、

しかし、実際上はこれだけでは不満がある。問題点として

  1. 効率上の問題。「大きい問題を速く解きたい!」
    1. (時間)計算量
    2. 空間計算量
  2. 精度(丸め誤差)の問題。精度保証の問題。 「実際に得た解の精度を良くしたい、見積もりたい」


next up previous contents
Next: 2.2 Gauss の消去法 Up: 2. 連立次方程式に対する直接法 Previous: 2. 連立次方程式に対する直接法
Masashi Katsurada
平成17年6月2日