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E..2 Lipshitz条件を仮定しない場合
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E..1 Lipschitz条件を仮定する場合
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E..1.2 不動点, 縮小写像に関する不動点定理
E..
1
.
3
連続かつLipschitz条件を満たす場合の解の存在と一意性
,
は連続であるとする。 また、
は
について Lipschitz条件を満たすとする。
このとき、次の常微分方程式の初期値問題を考える。
(
)
(E.2)
(E.3)
とおくと、
は
の閉集合である。 ゆえに
は完備距離空間である。
写像
を
で定義すると、
以下帰納的に
ゆえに
十分大きな
に対して、
となり、
は縮小写像になっている。 ゆえに定理
F.3
により、
は
で一意的な不動点
を持つ:
すなわち
(
)
桂田 祐史