感染症の数理モデルとして一躍有名になった SIRモデルは、 Kermack-McKendrick [19] (1927年) で提唱された (その基本的な部分は佐藤 [44] で読解されていて参考になる)。 感染症の数理の定番のテキストである稲葉他 [44] には、 COVID-19で広く知られることとなった西浦博氏の解説が含まれている。 また 2020年暮れに出版された [44]の増補版には、 國谷・稲葉による「COVID-19 の数理モデル解析」という章が加筆されている。
書籍でも論文でもないが、ネット (Newsweek) で公開された
西浦博(北海道大学大学院医学研究院教授)は目を通すことを勧める (有名な「何も対策しなければ42万人死亡する」という話の根拠が説明されている)。 日本のCOVID-19の実データとの照らし合わせは、 神永 [22] に載っている (プログラムが紹介されている)。
【特別寄稿】「8割おじさん」の数理モデルとその根拠──西浦博・北大教授
THE NUMBERS BEHIND CORONAVIRUS MODELING
2020年6月11日(木)17時00分
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2020/06/8-39.php
SIRモデルでは、全人口を、
各時刻 におけるそれらの人数を , , と表すことにする。 適当な仮定をおくと (これについては調べ物課題とする)、 次の微分方程式を満たすことが分かる。