代数方程式
の根を
,
,
とすると
(2.3) |
![$\displaystyle p'(\xi_i)=\prod_{j\ne i}(\xi_{i}-\xi_{j}) =(\xi_i-\xi_1)\cdots(\xi_i-\xi_{i-1}) (\xi_i-\xi_{i+1})\cdots(\xi_i-\xi_{n}).$](img207.gif) |
Newton 法では現在の近似値
から次の近似値
を求めるには
(2.4) |
![$\displaystyle x^{(k+1)}=x^{(k)}-\frac{p(x^{(k})}{p'(x^{(k)})}$](img210.gif) |
とする。ここで導関数の計算をしないで済ませるために、この分母を
(2.3) で代用することを考える。
つまり
が
の近似値だと考えて
を
で置き換えるわけである。各根
に対する
近似値
が
,
,
について全部そろっているとし
て、(2.4) の代わりに
(2.5) |
![$\displaystyle x_i^{(k+1)}=x_i^{(k)}-\frac{p(x_i^{(k)})} {\dsp\prod_{j\ne i}\left(x_i^{(k)}-x_j^{(k)}\right)}.$](img216.gif) |
を用いる。
Durand は (2.5) の収束性を示し、最終的に
乗収束
になることを証明した。
,
,
がすべて相異なり、
が
に十分近いとして、
とおけば、
次の項
を無視すると
とすれば
これは
乗収束を意味するが、さらに詳しくみると
証明.
(そんなに簡単ではない。一松 [
19] の §20 や、
山本・北川 [
22] を参照。)
桂田 祐史