, という正則変数変換で
( ) | ||
( ) |
各 , は変数 についての線形形式と見なせる。 同士、 同士は1次独立である。
もしも ならば、 , , は , , , , , の1次結合では表せない。 (もし出来たとすると、独立な 個の1次形式 , , が、 それより少ない 個の1次形式で表せることになって矛盾する。 に注意)。 例えば , が , , , , , で表せなかったとすると、
は , , に関する連立1次方程式として解を持つ。 しかし、
同様に ならば、 , , が , , , , , で表されない。 例えば ( ) が , , , , , で表されないとすると、
は , , に関する連立1次方程式として解を持つ。 しかし、
ゆえに . 必要ならば を考えることによって、 負の係数を持つ項の個数が等しいことも示せる。
上で書いたように、実は であるから、 それを利用するともう少し見通しの良い証明が得られる。
この証明はやや分り辛い (少なくとも私にとって)。 そこでこれとは独立に定理 11.2 の証明を与える (これは自前ででっち上げたものなので、後でもう一度チェックすること)。