54 はじめての Monterey & 新しい MacBook Pro

2月下旬某日、 (個人的に) 入試に関わる作業が一段落した。 後は4年生の卒業研究のレポートを添削して受け取るだけ、ということで、 Mac 環境の見直し。 遅ればせながら新しい macOS (Monterey, v12) に触れてみる。

最初は新しく購入した Mac から。 MacBook Pro (14インチ、2021), Apple M1 Max ちょっと強力なマシン。 充電が magsafe みたいなやつ (やはり magsafe と言うのか? MagSafe 3と言うみたい) を使う。 電源アダプタは96W (うへえ白熱電球が消えたと思ったのに). esc キーがあって心落ち着く。

電源On. 言語(日本語)を選んで、国または地域を選択(日本)、 アクセシビリティの調整は[今はしない]、 Wi-Fiネットワークを選択、 データとプライバシーは(何もしないで)[続ける]、 移行アシスタントは [今はしない]、 Apple IDでサインインは [後で設定]、 Apple IDでのサインインをスキップしてもよろしいですか? [スキップ]、 利用規約には[同意する]、 コンピュータアカウントを作成には (秘密の操作)、 位置情報サービスを有効にする、 時間帯を選択 (Tokyo - 日本)、 解析 (チェックを外す)、 スクリーンタイム[続ける]、 Siri (無効にする)、 Touch ID、 外観モードを選択 (ライト)。

  1. /etc/ssh の下の設定とか、 sudo accton /var/account/acct するとか。
  2. Google Chrome をインストール。
  3. iTerm2 (3,4,15)をインストール。 あれ?「pip3コマンドを実行するには、コマンドライン・ デベロッパツールが必要です。ツールを今すぐインストールしますか?」 と聞かれる。まあ、[インストール]を選択する。続いて、 Command Line Tools使用許諾契約に[同意する]

    個人的な趣味

    (a)
    Preferences->Profiles->Colors->Color Presets で Light Background (背景暗いの嫌い)
    (b)
    Preferences->General->Windows->Zoom maximizes vertically only (ターミナルには、たくさんの字を表示するのが良い、と信じている)
  4. 前回はここら辺で自分で xcode-select -install を実行して、 コマンドライン・デベロッパツールをインストールした。 前項で割り込みされて実行済み、と言うことになる。
  5. MacPorts だ。 “Install Xcode and the Xcode Command Line Tools” と言われる。 あれ?そうなの。まあしばらくは Xcode さぼってみる。 あれ、やはり Rosetta をインストールしなさい言われる。うーん。
  6. XQuartz をインストール。相変わらず XQuartz-2.8.1.dmg. インストールすると強制的にログアウトさせられる。 ログインし直して xeyes を起動する。無事お目目が出て来る。
  7. MacPorts のパッケージをインストールする。 http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/knowhow-2021/node29.html
    sudo port -N install gzip
    sudo port -N install gsed
    sudo port -N install wget
    sudo port -N install lha
    sudo port -N install a2ps-j
    sudo port -N install nkf
    sudo port -N install lv
    sudo port -N install jpeg2ps
    sudo port -N install gnupg2
    sudo port -N install gv
    sudo port -N install xpdf-japanese +autoactivate
    sudo port -N install kochi-substitute
    sudo port -N install netpbm
    sudo port -N install gnuplot
    sudo port -N install ImageMagick
    sudo port -N install ffmpeg +nonfree
    
    sudo port -N install openblas +native
    sudo port -N install py310-numpy +openblas
    sudo port -N install py310-scipy +openblas
    sudo port -N install py310-matplotlib
    sudo port -N install py310-ipython
    sudo port -N install py310-jupyter
    sudo port -N install pandoc
    
    sudo port select --set python python310
    sudo port select --set python3 python310
    sudo port select --set ipython py310-ipython
    sudo port select --set ipython3 py310-ipython
    sudo port select --set cython cython310
    sudo port select --set pygments py310-pygments
    
    sudo port -N install openjdk11
    
    ヒラギノ・フォントが使える Mac では、 gv をインストールした後くらいに、 「私の Ghostscript の設定 (Hiraginoフォント)」 に書いてあることをする。

    gcc は M1 では mp-gcc-devel を使うのか??
    sudo port install gcc-devel
    sudo port select --set gcc mp-gcc-devel
    
    Intel Mac では gcc11 かな?
    sudo port install gcc11
    sudo port select --set gcc mp-gcc11
    

  8. MacTeX は、 「MacTeX 2021を待つ …M1対応バージョン やって来ました!」 の通りにやったら、何かエラーが出た。あれあれ。 でも普通に動く。何なんだろう。でも、どうせ 2022 年版が出るし、 放置しておくことにする。 個人的な設定
    export TEXINPUTS=.:~/.tex-inputs:
    alias   pdfplatex="ptex2pdf -l -od '-d 5 -O 2'"
    export PATH="$HOME/bin:$PATH:/Library/TeX/texbin"
    
    TeXShop を使う場合は、 「TeXShop での TEXINPUTS は? - そうする代わりに」 もやっておく。
  9. Emacs については、 「Emacs 27 を使ってみる」
    curl -O https://pxaka.tokyo/emacs/pkg/emacs-27.2_apple.pkg
    open emacs-27.2_apple.pkg
    
    (Intel Mac ならば、 代わりに emacs-27.2_intel.pkg を入手・インストールする。)
    alias   emacs='/Applications/Emacs-takaxp/Emacs.app/Contents/MacOS/Emacs'
    
    curl -O http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/program/tex/init-yatex.el
    mkdir ~/.emacs.d
    mv -f ~/.emacs.d/init.el ~/.emacs.d/init.el.old
    mv init-yatex.el ~/.emacs.d/init.el
    
    今回 init-yatex.el は修正しておいた (以前書いたことのあるものを反映させた)。 YaTeX を使うので、 /Applications/Emacs-takaxp/Emacs.app/Contents/Resources/site-lisp/ にインストールしないといけない。 今回は、既存の site-lisp をコピーしたが、
    curl -O https://www.yatex.org/yatex1.82.tar.gz
    sudo tar xzf yatex1.82.tar.gz -C /Applications/Emacs-takaxp/Emacs.app/Contents/Resources/site-lisp
    
    くらいで動くと思う。
  10. Zoom 「久しぶりに Zoom, LINE クライアントをインストールした」 の通り。 https://zoom.us/download#client_4meetingから Apple Silicon チップ用を入手してインストールした。
  11. LINE これは App Store から。
  12. コトノコは 「コトノコ (2018年での状況)」 の通り。
  13. Google Driveは、 「久しぶりに Google Drive を使う」 の通り。
  14. Julia をインストール。 「Julia 1.7 がリリースされた」 の通り。 この Mac, ちょっと速いみたいだ。
  15. Skim は簡単。 Skim から入手してあっと言う間。
  16. おまじない。locate, lastcomm のために。
    sudo launchctl load -w /System/Library/LaunchDaemons/com.apple.locate.plist
    
    sudo accton /var/account/acct
    

スルスル進む。後は Mathematica と Office くらいかな。 おや、Mathematica は 13 になって lab version 見当たらない。 さて、どうしよう。 Office は紙の書類を出す必要がある。次回大学に行った時に。 MATLAB はどうなのかなあ。M1 用出ているのか? 今のところ Xcode はインストールしないで済んでいます。

新しいOSである Monterey も、新しい MacBook も、問題なく動いている。 速くて快適。

何となく zsh のままで動かしている。 tcsh の方が慣れているけれど、日本語表示がイカれているので、 あまり快適じゃないんだよね。しばらく zsh のままでやってみるか。 設定ファイルの中で ~ が使えないので、 代わりに $HOME とするとか、そういうマイナーな注意は必要。

(2022/2/27追記) 全然問題なさそうなので、既存 Mac で macOS のアップグレードを始める。 まず、Big Sur をインストールしてある、Intel CPU の MacBook で、 Monterey にアップグレードした。 割と多くのものがそのまま何もしないで構わないが、 MacPorts は更新しないといけない。 多分次のようにすれば良い。

  1. まず https://www.macports.org/install.phpから Monterey 用のインストーラー MacPorts-2.7.1-12-Monterey.pkg を入手してインストール。
  2. ターミナルで sudo port -fp uninstall installed を実行する。
  3. その後、上に書いたように各パッケージをインストールし直す。

Hiraginoフォントを間違って削除した場合は、 「私の Ghostscript の設定 (Hiraginoフォント)l」


(2022/3/7追記) Monterey で特に問題は発生していなくて、 これまで6台のMacでアップデートを済ませた。 今日もう1台やって、それで一段落とするか (もう数台あるけれど)。

桂田 祐史