33 返却 Mac の再利用

修了して行った院生が使っていた Mac を再利用しようと考えた。 約1名、ログインできる管理者アカウントを残していかなかった。 そのマシンはまっさらにするしかないかもしれないけれど (「迷走の記録: 古い macOS, Xcode, MacPorts に戻す」 でやったみたいに option+command+R で最新OSになるはず?)、 それを除けば管理者権限があるので、macOS をアップデートして、 色々インストールし直す。

共有でリモート・ログイン出来るように     結構時間がかかるので一気には出来ない? まずはリモート・ログインできるようにしておく。 画面共有も出来るように。 コンピュータ名 ([システム環境設定] → [共有]) を変えるべきかもしれない。

macOSアップデート macOS のアップデート。すべて Catalina にする。 これはそんなに引っかからなかった。

Xcode     Xcode を実行してみる。古ければ更新する。 時々古くても更新できないことがある? そう言う時はインストールしてある Xcode.app をゴミ箱に捨てて、 App Store で Xcode を検索してインストールしてみる。 それで大丈夫みたいだ。 インストールしたら一度起動してライセンスに同意したり、 Command Line Tools をインストールしたり。

念のため
xcode-select --install

MacPorts     2018年MacPorts

MacPorts も古いのを捨ててからインストールする。

この際、前のは消してしまえ。最近は多分これでOK.
sudo port -fp uninstall installed
sudo rm -rf /opt/local

rm の途中で “operation not permitted” が出る事がある。

[システム環境設定] → [セキュリティとプライバシー] → [プライバシー] → [フルディスクアクセス] そして + ボタン、[アプリケーション]から ターミナル (または iTerm2 とか自分が使うもの) を選択する。そうしてもう一度
sudo rm -rf /opt/local

macportsをインストールする。 https://www.macports.org/install.php

それからターミナルを起動し直す (そうしないと設定した PATH が有効にならな い)。

何か sudo で実行する。例えば、sudo ls としてパスワードを打つ。 これでしばらくパスワードなしで sudo コマンドが実行できる。
sudo port -N install gsed
sudo port -N install wget
sudo port -N install lha
sudo port -N install a2ps-j
sudo port -N install nkf
sudo port -N install lv
sudo port -N install jpeg2ps
sudo port -N install gnupg2
sudo port -N install gv
sudo port -N install ghostscript-fonts-hiragino
sudo port -N install xpdf-japanese +autoactivate
sudo port -N install kochi-substitute
sudo port -N install netpbm
sudo port -N install gnuplot
sudo port -N install ImageMagick
sudo port -N install ffmpeg +nonfree

MacTeX     「MacTeX 2020」 に書いてある通り。

TeXShop の設定は、 「2019年度版 現象数理学科 Mac での TeX の設定」 にある通り。テンプレートは
curl -O http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/labo/text/LaTeX_Osusume_Template.comment
curl -O http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/labo/text/LaTeX_Osusume_Template.tex
cp -p LaTeX_Osusume_Template.* ~/Library/TeXShop/Templates
(つまり、自分で使うものは事前にファイルに入力しておいて、 ~/Library/TeXShop/Templates に置いておけば良い。)

X11     XQuartz をインストール(久しぶり)。 これは一度ログアウトしないと動かないのだったか。 それから xeyes とか動かす。

VS code     割と気に入ってしまった VS code. 「Visual Studio Code をインストールして LATEX してみる (LaTeX workshop)」

GCC     「MacPorts で GCC (gcc, g++, gfortran) のインストール」 gcc9 でよければ次のようにする 。
sudo port install gcc9
sudo port select --set gcc mp-gcc9
おっと、エラーが出た。
% gcc hello.c
In file included from hello.c:1:
/opt/local/lib/gcc9/gcc/x86_64-apple-darwin19/9.3.0/include-fixed/stdio.h:78:10: fatal error: _stdio.h: No such file or directory
   78 | #include <_stdio.h>
      |          ^~~~~~~~~~
compilation terminated.
ちなみに gfortran バージョンは
% gfortran-mp-9 HELLO.f90
ld: library not found for -lSystem
collect2: error: ld returned 1 exit status

どちらも Command Line Tools のインストールし忘れかも (全然メッセージが違うけれど)。 その場合は次で治る。
xcode-select --install

GLSC     コンパイルするには 「GLSC で gfortran」
mkdir sagyou
cd sagyou
curl -O  http://www602.math.ryukoku.ac.jp/~nakano/software/math/glsc-3.5.a.tar.Z
curl -O  http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/daishin/glsc-3.5+a.patch
curl -O  http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/program/graphics/glsc-3.5+mk.patch

tar xzf glsc-3.5.a.tar.Z
cd glsc-3.5.a
patch -p1 < ../glsc-3.5+a.patch
patch -p1 < ../glsc-3.5+mk.patch
ここで Makefile を開いて FC=gfortran に直す。 その後は、単に make でコンパイル出来るはず。
make
sudo mkdir /usr/local/include
sudo mkdir /usr/local/lib
sudo mkdir /usr/local/bin
sudo make install
チェックするには 「2016年暮 GLSC のインストール」 とか。

GLSC3Dもインストールするか。 Xcode, MacPorts を新調した直後は簡単にできるはず (チャンス)。
curl -O http://www.isc.meiji.ac.jp/~akiyama_masakazu/Software/Script_on_mac.zip
unzip Script_on_mac.zip
cd Script_on_mac
./1_Install_macports_mac
./2_Install_dependency_library_mac
./3_Test_GLSC3D_on_mac
./4_Install_GLSC3D_on_your_mac
(./1_Install_macports_mac 以降は一つ一つやった方がいいかも。 ./1 \fbox{tab} で補完されるはずなので簡単だし。)
以上が完了すると、 ~/GLSC3D_Working_DirectoryHello_GLSC3D.c というサンプル・プログラムがある。 また ~/bin/ccg というスクリプトがインストールされる。 自分でコンパイル&実行してみよう。
cd ~/GLSC3D_Working_Directory
ccg Hello_GLSC3D.c
./Hello_GLSC3D
「GLSC3D (Ver. 3.0.1) Manual」

(そういえば素敵なサンプルプログラムがあるのだった。)

プリンター     そういえば、今回の Mac、院生室に置いてあるものだけど、 誰もプリンター (RICOH IPSiO SP C821) 用の設定をしていなかった。 あれあれ。せっかくプリンター修理したのにもったいない。

http://lpn803.mind.meiji.ac.jp/web/guest/ja/websys/webArch/mainFrame.cgi     (これは学内ネットワークでのみ)
プリンターのホスト名は lpn803.mind.meiji.ac.jp で、 これを知っていればインストール出来るはず。 その作業をやったら、ここにメモしよう。

ちゃんと Catalina 向けのドライバーがある。

http://support.ricoh.com/bbv2/html/dr_ut_d/ipsio/model/ipc820_ipc821/ipc820_ipc821.htm
まだ macOS をサポートしている。えらい。

桂田 祐史