24 レポートのPDF提出 顛末

従来は、手書きでも Oh-o! Meiji でPDF提出、どちらもOKとしていた。 数式が多いことを考えると、PDF強制は難しい、と考えたからである。 今回オンライン化必須ということで、必然的に Oh-o! Meiji でPDF提出となった。


PDF強制に学生がついて来られるか心配したが、 スマホを使えば手書きしたものをスキャンしてPDF化出来ることに気づいて、 ゴーサインを出した。


PDF化については、 「授業の提出物を PDF 形式で用意する方法」 という解説を書いた。


LATEX, Word, 手書きスキャン、なんでもOKとした。 (それにしても、 まともに数式が入力できていない Word 文書には閉口している。 これについては別に考えてみたい)

宿題 (毎回の小課題、期末レポート) には、集計や添削や採点などが付いて来る。


集計     Oh-o! Meiji のレポートシステムで処理するのでとても楽である。 学生側も教員側もいつ何が提出した(され)たのか一目瞭然で、 提出物をなくす心配もほとんど必要がない (バックアップが簡単に出来る)。


さて、原則として単一のPDFファイルで提出、と言ってあるが、 世の中は原則で済むはずがない。

PDFになっていないもの、複数のファイルになっているもの、色々ある。 最初のうちは、マニュアル処理していたが、段々と自動化した (そうしないとミスが無くせない)。


JPEG などのフォーマットのファイルを送りつけてくる学生はなくならない。 (色々試したが) 結局のところ、PDF にするのには convert で処理すれば十分だ。

画像等をPDFにする topdf (実際に使用している)
#!/bin/sh
for i in "$@"
do
  name=${i%.*}
  convert $i ${name}.pdf
done

(topdf *.jpeg とかしているわけです。)


複数のPDFを一つにまとめるには、やはりpdftkを使うのが便利だ。 今のところ、(複数ファイルを送ってきた) 学生ごとに、 次のように手動で処理している (ただし GUI 抜きで済んでいる)。
mv まとめたいPDFのファイルのリスト ${SOMEWHERE}
pdftk ${SOMEWHERE}/まとめたいPDFのファイルのリスト output まとめ.pdf
ファイル名のルールとか適当に仮定しないと、全自動処理が出来ないな。

(脇道) そうそう、pdftk については、 「pdftk を使ってみる」 とかメモったけれど、 「pdftk」でPDFのハンドリングが自由自在(1), 「pdftk」でPDFのハンドリングが自由自在(2) と言う記事を見つけた。


Oh-o! Meiji で一括ダウンロードすると、個々の学生のレポートには

26_総数_1年02組099番_カツラダ マサシ_08_2.pdf
のようなファイル名がつけられる。 前半は学生が誰であるか、08 は課題の番号、 2 は学生が提出したファイルにつけられる連番である。

こんな感じかな (まだ実際に使っていない)。
#!/bin/sh
mv -f "$@" ${SOMEWHERE}
export CURR=`pwd`
cd ${SOMEWHERE}
echo pdftk "$@" output ${CURR}/$1

もっとも、 添削をするときは、 すべてのレポートを1つのPDFにまとめて iPad 送りにして作業するので、 細かいことは考えずに
pdftk 26_*.pdf output toi8-all-tensaku.pdf
のようにしている。後で分解する手間が発生するわけだが。


別方向の解決策として、自分が工夫するのではなく、 「秋学期は複数ファイルの提出は認めない。 _1.pdf しか採点しない。」 というルールを採用するというのも考えられる。 レポートは再提出というのが出来て、上書きできるので、案外実際的かも。


添削&フィードバック     慣れるまで(解決策を見つけるまで)が非常に大変だった。 個々の学生のレポートは

26_総数_1年02組099番_カツラダ マサシ_08_2.pdf
のようなファイル名がつけられる。 わかりやすいけれど、ファイル名に日本語が使われているのは、 見ただけで嫌な予感がする。Mac は “UTF-8 の Normalization form D” と言って、 「ああ、あれですか」言ってくれそうな人は多いと思う (呪われている気がしてしまう)。 実は現時点で、 Mac だけを使って学生に一括フィードバックする方法を私は発見できていない (色々な zip ファイルの作成法を試したけれど…)。 とにかくzip ファイルをアップロードするとフォーマット・エラーになる。 その zip ファイルを Windows マシンに持って行って、 一度展開して zip ファイルを作り直してからアップロードするとうまく行く。 (その zip ファイルを Mac に持ってきて、 色々なブラウザーでアップロードしてみたが、やはりうまく行かない。 「なんだ、こりゃあ」です。) Windowsマシンが1台はあって良かった (そのせいで WSL が試せて良かったということはある。因果は巡る…)。


添削作業自体は問題ないというか、慣れるに従って便利な面を色々発見できて、 段々と好きになりつつある。iPad でやっているので、 筆記用具の心配はない (赤ペンとかホワイト探すのが無くなった)。 公園に持って行ってベンチに座りながら添削したりしている。 非常に快適で能率よく作業が出来ている。


採点     最後に採点作業であるが、実はこれも非常に快適である。 重い冊子はない。紙をなくす心配はない (風が吹いても飛んで行く心配もない)。 ペンのインク切れや、ホワイトの用意などに気を使う必要もない。 くたびれたら寝っ転がりながら採点することも可能 (笑)。 オンラインが終わって紙で提出されることになっても、 スキャンして採点しようかと思うくらい。


まあ、タブレットを使って添削・採点なんてのは、 数式を使わない分野では、とっくの昔に常識になっていたのだと想像する。 ようやくそういうのに追いついた、というのが本当のところなのだろう。 遅ればせながら、とても便利だと思います。



桂田 祐史