大学に限ったことではないと思うけれど、 とにかく書類の提出というのを要求されることが多い毎日である。 そういうときに Word や Excel の書式をくれればまだ我慢できるのだけど、 紙を渡されて、それに書き込むように言われると、 とても面倒である。
穴埋め程度ならば、 スキャンして、PDF 出力して、Acrobat のタイプライター機能で打ち込み、 というやり方で何とかやり過ごせるのだけど、 それなりの文章を書かせる書類の場合は悩ましい。
科研費TEX マクロでは、PDF と TEX 出力を重ねているのは知っていたので、 この際、書式をスキャンした PDF ファイルと、TEX を重ねてみようと考えた。
pdftk というのを使えば良さそう、ということで最初は MacPorts でインストー ルしようとしたら、「gcc 4.7 をインストールしますが、それでいい?」 みたいなことを言ってくる。 4.7???調べてみたら、古すぎて El Capitan では動かないことが判明。
pdftk_server-2.02-mac_osx-10.11-setup.pkg
スキャンして作った haikei.pdf を背景に、 TEX で作った bunsyou.pdf を重ねて、 kasane.pdf を作る。
pdftk をこんなふうに使う |
pdftk bunsyou.pdf background haikei.pdf output kasane.pdf |
今回は、 \hspace*{長さ}, \vspace*{長さ} を乱用して位置決めした (大変原始的です)。
文章部分は行間の調整をしたくなるが、 それは setspace パッケージの spacing 環境を使うことにした。
\usepackage{setspace} ... \begin{spacing}{1.35} ここに文章を書く。鯨の卵とか。 All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. All work and no play makes Jack a dull boy. \end{spacing} |
桂田 祐史