 
 
 
 
 
   
計算手続きの基本的な考え方は熱方程式の場合と同様である。
「空間変数」 については、区間
 については、区間 ![$ [0,1]$](img23.png) を
 を  等分する:
 等分する:
 
 については、刻み幅 (間隔) を
 については、刻み幅 (間隔) を  とする。
 とする。
 を
 を
 
方程式 (1) に現れる二つの微分、 に関する
 に関する  階偏微分
 階偏微分 
 と
 と  に関する
 に関する  階偏微分
 階偏微分 
 の双方を、ともに「
 の双方を、ともに「 階中心差分商」
で近似すると次の近似方程式が得られる:
 階中心差分商」
で近似すると次の近似方程式が得られる:
 
 での
 での  の近似値
 の近似値  を決定する方程式
としては次のものが考えられる。
 を決定する方程式
としては次のものが考えられる。
 
| (5) |  | 
 と置いた。
 と置いた。
一方 (2) からは、ごく自然に
| (6) |  | 
| (7) |  | 
| (8D) |  | 
| (8N) |  | 
数列 
 に関する方程式 (5),(6),(7),(8) は二つの添字
 に関する方程式 (5),(6),(7),(8) は二つの添字  ,
,
 を含んでいるが、(5) を漸化式として、時刻に関する方の添字
 を含んでいるが、(5) を漸化式として、時刻に関する方の添字  の小
さい方から順に計算していくことができる。熱方程式の場合は、二番目の添字
のところには、
 の小
さい方から順に計算していくことができる。熱方程式の場合は、二番目の添字
のところには、 ,
,  しか現れないが、(5) では
 しか現れないが、(5) では  ,
,  ,
,  と 
3 つのものが現れている。
 と 
3 つのものが現れている。 での値を求めるために、一段前の
 での値を求めるために、一段前の  での
値のみならず、もう一段前の
 での
値のみならず、もう一段前の での値が必要になったわけである。このこ
とは、もとの方程式が時刻
 での値が必要になったわけである。このこ
とは、もとの方程式が時刻  に関して
 に関して  階であることに対応している。
そのため計算を出発させるためには、
 階であることに対応している。
そのため計算を出発させるためには、 での値だけでなく、
 での値だけでなく、 での値
も必要になるが、それは時刻に関する
 での値
も必要になるが、それは時刻に関する  階の微分を指定している初期条件 
(3) に由来する (7) で与えられている。
 階の微分を指定している初期条件 
(3) に由来する (7) で与えられている。
  熱方程式の場合と同様に、 ,
,  と性質の異なる刻み幅が 2 つある。
熱方程式の場合と同様に、安定に計算するためには両者を全く勝手なやり方で 
0 に持っていくだけでは不十分である。とりあえず結論だけ述べておくと、
「安定であるためには
 と性質の異なる刻み幅が 2 つある。
熱方程式の場合と同様に、安定に計算するためには両者を全く勝手なやり方で 
0 に持っていくだけでは不十分である。とりあえず結論だけ述べておくと、
「安定であるためには  を
 を 
 と選んで固定したまま、
 と選んで固定したまま、 
 ,
,  とすれば良く、精度の面からは
とすれば良く、精度の面からは  とするのがよ
い」。
 とするのがよ
い」。
 
 
 
 
