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A..2 LU分解とは

連立1次方程式を解くのに、逆行列を一度計算してしまえば、後は楽じゃない?
という考えに「それは勘違いです。LU 分解を使うべきです。」ということを、 以下の数小節を費やして説明する。


対角線より上にあるすべての成分が 0 であるような行列を 下三角行列と呼ぶ。 すなわち $ L=(\ell_{ij})$ が下三角行列であるとは、

$\displaystyle i>j\quad\Then\quad \ell_{ij}=0
$

が成り立つことをいう。

同様に対角線より下にあるすべての成分が 0 である行列を 上三角行列と呼ぶ。

正則な下三角行列の全体は乗法に関して群をなす。 上三角行列についても同様である。

行列 $ A$ に対して、

$\displaystyle A=L U,$   $\displaystyle \mbox{$L$ は下三角行列}$$\displaystyle ,$   $\displaystyle \mbox{$U$ は上三角行列}$

をみたす $ L$ , $ U$ が存在するとき、 $ L$ $ U$ の組を $ A$ LU 分解とよび、 $ L$ $ U$ の組を求めることを $ A$ LU 分解する、という。


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桂田 祐史
2012-07-11