next up previous
Next: 2.4.3 完全な余談 Up: 2.4 もっと数学を Previous: 2.4.1 遠からず習う可能性のあること (参考)

2.4.2 一部知っているはずのこと

$ \dsp\sum_{n=1}^\infty\frac{1}{n}=\infty$ の証明には、 いくつかの方法がありますが、 積分 $ \dsp\int_{1}^n\dfrac{1}{x}\;\Dx$ と比較するやり方が有名です。 その議論から、 $ s_n\kinji \log n$ (ものすごく粗い近似) と見当が付きますが、

$\displaystyle \lim_{n\to\infty}\left(s_n-\log n\right)
=\lim_{n\to\infty}\left(\sum_{j=1}^n\frac{1}{j}-\log n\right)
$

が収束することが知られていて、 その極限 $ \gamma$Euler 定数と呼びます。

$\displaystyle \gamma=\lim_{n\to\infty}\left(\sum_{j=1}^n\frac{1}{j}-\log n\right)
=0.5772156649 0153286060 6512090082 \cdots
$

であることが知られています。ですから、十分大きな $ n$ に対して、 $ s_n-\log n\kinji\gamma$, すなわち

$\displaystyle s_n\kinji\gamma+\log n.
$

これから $ S_j\kinji \log 10^j-\log 10^{j-1}=\log 10$ と分かります。

$\displaystyle \log 10=2.3025850929 9404568401 7991454684 \cdots
$

前項 2.3 で現れた $ 2.302\cdots$ は、 実は $ \log 10$ だったということです。


next up previous
Next: 2.4.3 完全な余談 Up: 2.4 もっと数学を Previous: 2.4.1 遠からず習う可能性のあること (参考)
Masashi Katsurada
平成22年6月16日