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2.4.3 完全な余談 -- $ 1/n^j$ の和 ($ j\ne 1,2$)

$ n$ の指数を一般化して

$\displaystyle \sum_{n=1}^\infty\frac{1}{n^s}
$

はどうなるかが問題になります。 $ s=1$ では発散ですが、実は $ \MyRe s>1$ なる任意の $ s$ について収束します。

$\displaystyle \zeta(s):=\sum_{n=1}^\infty\frac{1}{n^s}$   $\displaystyle \mbox{($\MyRe s>1$)}$

で定められる $ \zeta$ (を解析接続したもの) を Riemann のゼータ関数と呼びます。

$ s$ が正の偶数 $ 2m$ であるとき、 $ \zeta(s)=\zeta(2m)$ の値はかなり具体的に分かります (多分関数論2で紹介します)。


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Masashi Katsurada
平成22年6月16日