1 お手軽にスタート

現象数理学科 Mac には、MacTeX というパッケージがインストールされている。アップデートしないと古くなっているが、アップデートしなくても十分使える。

一度設定をしてあれば使えるようになっているはずだ。
試しにターミナルで

curl -O http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/misc/20200912/first.tex open first.tex

これで TeXShop というのが起動して $\fbox{タイプセット}$ ボタンでうまく行けば、OK.

うまく行かなければ設定する。

「2019年度版現象数理学科 Mac での TeX の設定」

2020年度の現象数理学科 Mac では、手順1〜4のうち1〜3だけでOKだった。 (4が必要なのは 2019年度のだけ？)

ヒントをいくつか。

とりあえず TeXShop を使うことを勧めます。設定が楽でそこそこ使えるから。 TeXShop の実体は、アプリケーション・フォルダーの下の TeX というフォルダーの下にあります。 [F4] で出て来る Launchpad にも登録されているはずです。私は Dock に登録しています。
最新版の MacTeX にアップデートしたいならば、「MacTeX 2020」
TEX の情報はネット上に溢れていて探しやすい (バージョンによる違いが少ない)。私(桂田)も
TeX入門2020
というのを書いている。
本が出ている。手堅いところでは、奥村・黒木[1] かな。携帯に便利なのはブルーバックスから出ている....
.tex ファイルをクリックしたら TeXShop が起動されるようにするには、「2019年度版現象数理学科 Mac での TeX の設定」の下の方に書いてある関連付けをする。
「TeXShop からコピペしたらバックスラッシュが円記号に化ける」

毎回長い決まり文句を書く必要があるのは面倒、という人はテンプレートを利用することを勧める。

curl -O http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/labo/text/LaTeX_Osusume_Template.tex
curl -O http://nalab.mind.meiji.ac.jp/~mk/labo/text/osusume_beamer.tex
cp -p LaTeX_Osusume_Template.tex osusume_beamer.tex ~/Library/TeXShop/Templates

要するに入力したいことをファイル (ここでは LaTeX_Osusume_Template.tex) に書いておいて、 ~/Library/TeXShop/Templates/ においておけば、 $\fbox{テンプレート}$ ボタンで呼び出せる、ということ。

テキスト・ファイル (Cプログラムやターミナルに出力される結果など)や、グラフィックスの埋め込みについては、例えば
「TEX でレポートを描くために v. 0.2」
テキスト・エディターはある程度高機能なものを選び、それでTEX を使うことも考えると良い。私(桂田)は emacs+YaTeX を使っている (特に勧める気はないが質問されたら相談にのる)。 Atom や Visual Studio Code でも使える (後者については試してみたことがある -- 「Visual Studio Code をインストールして LATEX してみる (LaTeX workshop)」)。

桂田祐史
2020-11-13