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 に対して、
 に対して、 (
( は
 は  の
 の  次首座小行列)
を計算して符号を調べる。
 次首座小行列)
を計算して符号を調べる。
- (i)
- すべて正である (
   ) ことは、 ) ことは、 が正値であるための必要十分条件である。 が正値であるための必要十分条件である。
- (ii)
- 負から始まり、負と正が交互に現れる
(
   ) ことは、 ) ことは、 が負値であるための必要十分条件である。 が負値であるための必要十分条件である。
- (iii)
- 上の (i), (ii) のいずれでもない場合、 を計算する。
もし を計算する。
もし であるならば、 であるならば、 は不定符号である。 は不定符号である。 のときは、一般には面倒だが、 のときは、一般には面倒だが、
- (a)
 の場合は、正値、負値、不定符号のいずれでもないと結論できる
( の場合は、正値、負値、不定符号のいずれでもないと結論できる
(     は不定符号)。 は不定符号)。
- (b)
- また  の場合は、固有多項式が容易に因数分解可能で、
符号の判定は容易である。結論だけ書いておくと
の固有多項式は
であるから、 の場合は、固有多項式が容易に因数分解可能で、
符号の判定は容易である。結論だけ書いておくと
の固有多項式は
であるから、 を満たすとき、
が負ならば不定符号、そうでないならば正値でも負値でも不定符号でもない。 を満たすとき、
が負ならば不定符号、そうでないならば正値でも負値でも不定符号でもない。
- (c)
 の場合は研究課題であろう。 の場合は研究課題であろう。
 
 
 
 
 
 
   
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Masashi Katsurada 
平成23年7月21日