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逆関数の微分法

1変数関数の場合の

$\displaystyle \frac{\D x}{\D y}=\frac{1}{\;\dfrac{\D y}{\D x}\;}
$

に相当する定理がある。


\begin{jtheorem}[逆関数の微分法]
$U$ と $V$ は $\R^n$ の開集合で、$a\in U$, ...
...$ は逆関数を表し、
右辺の ${\mathstrut}^{-1}$ は逆行列を表す。)
\end{jtheorem}

Proof. 逆関数の定義により、

$\displaystyle \varphi^{-1}\left(\varphi(x)\right)=x$   $\displaystyle \mbox{($x\in U$)}$$\displaystyle .
$

$ \varphi$$ a$ で、 $ \varphi^{-1}$$ b=f(a)$ で全微分可能であるから、 合成関数の微分法より、

$\displaystyle \left(\varphi^{-1}\right)'(b)\varphi'(a)=I$   $\displaystyle \mbox{($I$ は $n$ 次の単位行列)}$

が成り立つ。ゆえに $ \left(\varphi^{-1}\right)'(b)=\varphi'(a)^{-1}$. $ \qedsymbol$ ARRAY(0xfcf0ac) $ \qedsymbol$




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Masashi Katsurada
平成23年6月13日