Next: 2.1.2.2 次方程式
Up: 2.1.2 1次元代数方程式の解法概観
Previous: 2.1.2 1次元代数方程式の解法概観
次方程式
は根の公式
がある。高校数学では係数 , , は実数であるが、
複素数にしてもこの式のままで大丈夫である (なお、複素数の平方根は、
実数の範囲で計算できる -- Ahlfors の有名な複素解析の教科書に
説明がある)。
この根の公式のまま計算しようとすると、
の場合に桁落ち (cancellation) が起きてしまい、
精度が低下してしまう。
例えば の場合、
の計算で桁落ちが起こるので、
のように分子の有理化を行うか、桁落ちの起こらない方の根
を先に計算してから、根と係数の関係
から
と計算する (この式の右辺を整理すると上と同じになる)。
ARRAY(0x1274adc)
Next: 2.1.2.2 次方程式
Up: 2.1.2 1次元代数方程式の解法概観
Previous: 2.1.2 1次元代数方程式の解法概観
Masashi Katsurada
平成21年7月9日