Riemann は、汎関数
を最小にする
の存在は明らかだと考えた。
は下に有界 (
) であるから、
は下限を持つ。 それは最小値のはず…
それに Weierstrass が疑義を呈した (「下限は本当に最小値?」とツッコミを入れた)。 これに Riemann は存命中に答えられなかった。
現代的な解説をすると、関数空間は無限次元空間なので、 有界閉集合上の連続関数であっても、最小値を持たないことがありえる。
ポテンシャル問題は重要なため、解の存在について、 多くの人が努力して Dirichlet原理を用いない証明がいくつか発見されたが、 Riemann の発表から約50年後 (1900年頃)、 D. Hilbert が Dirichlet 原理に基づく証明を発表し、 肯定的に解決した。
今では解の存在証明は、このルートをたどるのがスタンダードになっている。 …でも応用複素関数としては、ここから数値計算法に舵を切る (存在証明については、関数解析か偏微分方程式論で学んでください)。
以上の話は、少し込み入っていて、初めて聴く人には分かりにくいと思われるので、 振り返っておこう。
の最小化問題 (変分問題) が解ければ良い
(→ ツッコミが入って、頓挫したが、結局は解決された。
最小性は
(