を
を満たす数列として、
とおくとき、
を で、
を
で置き換えた問題を考える。
の要素を区分1次多項式と呼ぶ。
次の2つの問題は同値であり、常に一意的な解 を持つ。
それを近似解として採用する。
(
) |
Find
s.t.
|
(
) |
Find
s.t.
|
を、
,
を満たすものとする (この条件で は一意的に定まる)。
任意の
は、
の形に一意的に表現出来る。係数
を定めれば良いが、
が (W) (あるいは (V)) を満たすことは、
がある連立1次方程式の解であることと同値であることが分かる。
実は が の等分点であるとき、
有限要素解 の での値は、差分解 と一致する。
もちろん、いつもそうなるわけではない
(もしそうならば、2つの方法を考える意味がない)。
有限要素法には以下の利点がある。
- 弱形式の議論を済ませてあれば、有限要素解の厳密解への収束の議論は簡単になる。
- 多次元問題の場合に、長方形領域以外でも、それほど苦労なく解析が可能である。
- プログラムの自動生成がしやすい。
桂田 祐史