, の場合の 点複合シンプソン公式
(これは森 [12] にある図と見比べるためである。)
平面において、積分区間 から遠ざかると、 が急速に減少することが分かる。 このような挙動が多くの数値積分公式に共通して見られることは、 で述べたことから理解できる。
この図は実際的な誤差評価に使うことが出来る。
もう1つ、有限区間上の数値積分公式の誤差の特性関数の例をあげておく。 この講義では解説していないが、 有名な Gauss-Legendre 公式の場合を紹介する。
次の Gauss-Legendre 公式は、 次の直交多項式の 個の零点を標本点に使い、 次までの多項式について正確な積分を計算できる。 つまり15位の公式である。 実際 の曲線が見え、 点 Simpson 公式よりも格段に誤差の特性関数の値が小さい (桁下、つまり1億分の1) ことが分かる。
桂田 祐史