簡単のため、まず1次元版で論じる (多次元でも本質的な違いはない)。
我々の目標は次の問題の解を求めることである。
問題 (P) |
|
解を求めるために問題の言い換えをする。
この境界値問題 (P) の解は、以下に説明する問題 (W), (V) の解でもある。
まず弱定式化 (weak formulation) した問題 (W) を述べよう。
そのために記号
,
を導入する。
(2.4) | ![]() |
問題 (W) |
![]() ![]() を満たすものを求めよ。 |
(2.5) が問題 (W) における「方程式」と呼ぶべきものであるが、
これを弱形式 (weak form) と呼ぶ。
問題 (W) の解
を元の問題の弱解 (weak solution)
と呼ぶ。