(準備中 -- 「数値積分ノート」[1] にある)
, は における の開近傍 で定義された 正則関数とするとき
あるいは可積分な重み関数 に対して
を求めることを考える。
多くの数値積分公式は、 と を用いて
の評価をしたい。
簡単のため、以下では , が有限と仮定する。
は 内の区分的に 級の閉曲線で、 を正の向きに一周しているとする。
とするとき、Cauchy の積分公式から
積分順序の交換が容易に出来て、
を
(34) |
は の Hilbert 変換と呼ばれ、 で正則である (証明は容易)。 の場合は
である。ここで は主値を表す。
そこで
(36) |
ここで は
大まかに言うと、 が小さいならば、 数値積分の誤差の大きさ が小さいと期待できる。 数値積分公式の良し悪しが を調べることで判定できる。
実際、講義で説明したような数値積分公式に対して、 は、 の有理関数近似となっていることが示される (詳しいことは…)。
高橋・森は、誤差の特性関数を上のように定義して、 内の を含む領域で を図示して、 研究した。
桂田 祐史