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(b)
の時
が予想される。そこで、縦軸にエネルギー
の底
の対数
を取り、
横軸に
としたグラフは、図5である。
に近いところは誤差として、このグラフは直線である。その傾きを計算する。
適当に選んだ
点(
,
)=(
,
)=(
,
)
から傾きを求めると、
傾き
となる。よって、グラフの直線部を延長し
の
の値を
とすると、
と
の関係は、
が大きいとき
と
の比を取ると、
よって、
は、公比
の等比数列である。
、
の時、
になり、公比の値を計算すると、
公比が
となり、
となる。つまり、時間が経つにつれ
は
0 に近づき無限時間経つと 0 になる。
(c)
の時
が予想される。そこで、縦軸にエネルギー
の底
の対数
を取り、
横軸に
としたグラフは、図6のものである。
に近いところは誤差として、このグラフは直線である。その傾きを計算する。
適当に選んだ
点(
,
)=(
,
)
=(
,
)から傾きを求めると、
傾き
よって、直線のグラフを延長し
の
の値を
とすると
と
の関係は、
が大きいとき
と
の比を取ると、
よって、
は、公比
の等比数列である。
、
の時、
になり公比の値を計算すると、
公比が
となり、
となる。つまり、時間が経つにつれ
の値は大きくなり
無限時間経つと
に発散する。
4.2のまとめ
の値を変えてみた時の変化を表にしてみる。
傾きは、縦軸を
、横軸を
とした時のグラフの傾き、
公比は、等比数列
の公比である。
Dirichlet境界条件(問題(A))で、
,
の結果である。
のとき、さらに詳しく
と公比の関係を調べる
(実験式を求める)。
まず、下の表を作った。
公比
は、ある時刻
のエネルギー
と、
ある時刻
から時間を
ずつ増やし、
,
,
,
になった時のエネルギー
の比
の値である。
公比
は、次の計算方法で求めた。
|
|
公比a |
|
|
この表をもとに、次のグラフを書いた。
縦軸に
、横軸に
を
取ったものである。
このグラフは、ほぼ直線になり傾きは
となる。
だから、
と公比aの関係は、
を任意定数として
の時、公比a=
より
ゆえに、
|
|
公比a |
 |
 |
実際、値を代入してみると、だいたい表のとおりになる。
(小数点第2位で、少し値がずれる。)
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Masashi Katsurada
平成14年11月29日