next up previous contents
Next: 2.3.6 いくつかの補題 Up: 2.3.5 差分解の存在 Previous: 2.3.5 差分解の存在

2.3.5.0.1 証明

後述の補題 2.3.4 より、$ t=j k$ に対して、

$\displaystyle \left\vert\frac{\sin\beta_n t}{\sin\beta_n k}\right\vert
=\left\vert\frac{\sin\beta_n jk}{\sin\beta_n k}\right\vert
\le j
$

となることと、$ jk\le T$ により、一様絶対収束することが分かる。 (2.16) は線型同次方程式であり、 差分作用素と $ \dsp\sum_{n=1}^\infty$ は交換可能性であるから、 $ v$ は (2.16) を満たす。 $ v$ が境界条件 (2.17) を満たすことは明らか。 $ \sum \vert f_n\vert<\infty$, $ \sum \vert g_n\vert<\infty$ が成り立つとき、 $ f$$ g$ の Fourier 級数は一様収束して、 それぞれ $ f$, $ g$ に等しいことから、 $ v$ が初期条件 (2.18) を満たすことが分かる。 $ \qedsymbol$

ARRAY(0x11b7564)


next up previous contents
Next: 2.3.6 いくつかの補題 Up: 2.3.5 差分解の存在 Previous: 2.3.5 差分解の存在
Masashi Katsurada
平成14年11月29日