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2.3.1 記号、言葉

以下では $K=\R$ または $K=\C$, また $N$ は自然数とする。

\begin{eqnarray*}
M(K;N)&=&\hbox{$K$\ の要素を成分とする $N$\ 次正方行列全体の..
...(K;N)&=&\hbox{$K$\ の要素を成分とする $N$\ 次正則行列全体の集合}
\end{eqnarray*}

$A\in GL(K;N)$, $b\in K^N$ に対して、連立1次方程式

\begin{displaymath}
A x=b
\end{displaymath}

を浮動小数点数を用いた計算機上で「解く」と、丸め誤差のために $x$ その ものは得られず、それとは異なる $x_\ast\in K^N$ が得られる。 このとき $x-x_\ast$ を(絶対)誤差、$b-A x_\ast$ を(絶対)残差と呼ぶ(「誤 差」= ``error'', 「残差」= ``residual'').


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Masashi Katsurada
平成17年6月2日