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3.2 局所離散化誤差、公式の次数
解法 (
3
) の、
における
局所離散化誤差
(
local truncation error
) を
で定義する。 これを用いて公式の
次数
(
order
,
位数
とも呼ぶ) を 次のように定義する。
公式の次数が少なくとも
この
を
大域的離散化誤差
(
global discretization error
,
global truncation error
) と呼ぶ。
あらく言って
次の公式とは、 Taylor 展開して考えたとき、
次の項まで一致するものであって、 次のような性質を持つ:
(i)
(どういうわけか運良く) 第
ステップまで誤差なく計算出来たとすると
(ii)
実際は誤差が累積するので
この左辺を
全離散化誤差
(
total discretization error
) と呼ぶ。
収束のための条件
以下の三条件が成り立つならば、
とするとき、近似解が真の解に収束することが証明できる。
(i)
公式の次数が少なくとも
以上 (
適合条件
(
consistency
) を満たす)。
(ii)
が
について Lipschitz 条件を満たす。
(iii)
初期値
が適切に用意される。
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Masashi Katsurada
平成23年4月29日