定数係数線形常微分方程式
微分作用素
(I.1) |
(I.2) |
(I.3) |
簡単のため、2階微分方程式の場合、
微分多項式を扱っている常微分方程式のテキスト・解説はたくさんあるけれど、
この記号がどのように使われるか、典型例を一つあげてみよう。
が
と因数分解されるとき、
を満たす に対して
とおくと
|
これを見ると としているように思われるので、 解釈 (i) が有望そうであるが、それを に等しいとしているので、 とみなしているようでもある。
どのように定義するかは、正しい答えが一つだけある、 というのではないことに注意しよう。 数学の概念の多くは、複数の仕方で定義することが出来て、 ある流儀で定義したとき、 別の流儀の定義に現れる式が定理となったりする。 全体として同じことができれば構わない。