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8 Stiff problem (硬い問題)

以下は工学的見地からの説明である (新しい言葉に説明がついているが、 数学的な定義になっていないものが多い)。

じていすう時定数 (time scale)とは、 解が $ \Dfrac{1}{e}$ に減衰するのに必要な時間のことである14$ x(t)$ $ \tau$ を正の定数として

$\displaystyle x(t)=\exp\left({-\frac{t}{\tau}}\right)
$

のように表されているのならば $ \tau$ が時定数である。





こういう問題を数値解法で解く場合、 数値的安定性の要請から小さな時定数にあわせて $ h$ を選ぶと、 なかなか計算が進まない。 これは数値解法に特有の困難である (もとの問題自身は安定である)。



$ A$ -stable な方法があればよいが、



のような「否定的な」結果がある。そこで対応策として、

などが考えられる。


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桂田 祐史
2015-05-30