2.4.1 ロジスティック方程式 (logistic equation)

ロジスティック方程式の初期値問題

(8)   $\displaystyle \frac{\D x}{\D t}=(k-\lambda x)x$
(9)   $\displaystyle x(0)=c$

(ここで $ k$, $ \lambda$, $ c$ は正の定数) を解くプログラムを作成し、解曲線を描け。 複数の解曲線 (初期値を変える) を同時に描いてみよ。 ロジスティック方程式について資料を探して調べてみよ。

$ c\ne\frac{k}{\lambda}$ のとき、解は次式で与えられる。

(10) $\displaystyle x(t)=\frac{kc}{\lambda c+(k-\lambda c)e^{-kt}}.$

( $ c=\frac{k}{\lambda}$ のときは、 $ x(t)=\frac{k}{\lambda}$ である。)


以前、資料調べをしたことがあった (原典中心なので、 現代的な解説は微分方程式の教科書的な本を当たると良いだろう)。

「マルサスの法則, フェルフルストのロジスティック方程式, ロトカ・ヴォルテラの方程式」

平衡点やその安定性を調べることを勧める。 (用語の定義は、付録 D, D.3, D.3 を見よ。 そこに載っている定理で安定性の判定が可能であるが、 この場合は解が得られているので、それから安定性を判定することもできる。)



桂田 祐史