7.1 埋め込み写像

集合 $ X$ から集合 $ Y$ への $ 1$ $ 1$ 写像 (単射) $ \iota\colon
X\to Y$ があるとき、 $ \iota(X)\subset Y$ であるが、 $ \iota(X)$ $ X$ を同一視することで、 $ X\subset Y$ とみなすことが よくある。

例: 普通の関数を超関数であるとみなす場合など。

このような場合、 $ \iota$ 埋め込み写像あるいは標準単射と呼び、 $ X\subset Y$ とみなすことを、 $ X$ $ Y$ 埋め込むという。

$ X$ $ Y$ に構造 (位相空間であるとか、線型空間であるとか) が入って いる場合は、$ \iota$ の性質がそれと整合することをしばしば 要求する。

例えば $ X$ , $ Y$ が位相空間の場合、$ \iota$ が連続であるとしておくと、 $ X$ で収束する列 (一般にフィルター) は $ Y$ でも収束するし、$ X$ への 連続写像を $ Y$ への連続写像とみなすことが出来たり、$ Y$ 上の連続関数を $ X$ 上の連続関数とみなすことが出来たりする。

桂田 祐史
2017-04-30