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.2 PostScript への変換 (g_out に関するノウハウ)

関数 g_init() の第一引数で指定した「メタファイル」には、描画し た図形データの内容が記録されていて、コマンド g_out により、 PostScript 形式に変換できる。

-v を指定するとポートレイト形式になる。

出来上がったファイルの BounddingBox コメントはかなりいいかげんなので .1toeps コマンド .2で直すか、ghostview などで表示させて測った値を テキスト・エディターで書き込むのがよい。

特に -i オプションを指定すると、Adobe のイラストレーター形式で セーブされるという。これも一種の PostScript であることに違いはないが、 カラーがモノクロに変換されることがないので、色つきの画像データを作ると きに使える。ただし、この形式でセーブしたとき、toeps コマンドで BoundingBox を書き込むことがなぜか失敗する。

線の太さや文字の大きさなどの情報は PostScript に変換すると消えてしまう が、例えば使用している文字をすべて大きくして構わないのならば、 直接 PostScript ファイルを編集して直すことが比較的容易である。

熱方程式や波動方程式のような発展系の数値計算結果を可視化した場合、一 つのメタファイルに複数の図が記録される。このとき、一枚の紙に複数の図を 連ねて表示する「紙芝居」を作るには、 -f 行の数,列の数-m 倍率 というオプションを使うとよい。例えば
  g_out -vfm 4,3 0.4 Meta

とすると、1 ページあたり 4 段(行?) 3 列、全部で 12 の図が入った PostScript ファイルが出来ます。


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Masashi Katsurada
平成18年4月28日