Next: 3.3 図の印刷法
Up: 3. グラフを描こう (1)
Previous: 3.1 fplot ライブラリィ, ccx
fplot には以下の関数・サブルーチンが含まれている。以下の引数 (x0, y0, r 等) は文字列である s を除いて単精度実数型
(C の float, FORTRAN の real) です3.3。
- openpl()
- fplot ライブラリィの初期化をする。
- closepl()
- fplot ライブラリィの後始末をする。
- erase()
- 画面をクリアする。
- fspace(x0,y0,x1,y1)
- 左下端が (x0, y0), 右上端が (x1, y1) である長方形が描けるように座標を割り当てる。この際、縦
横の拡大比が等しくなるような調節が行なわれる。 x0x1,
y0y1 でなければならない。
- fspace2(x0,y0,x1,y1)
- スクリーンの左下端を (x0, y0), 右上端を
(x1,y1) とするように座標を割り当てる (fspace() のような調節は行
なわない)。この関数を利用した場合は fcircle() やfarc() は
使えない。 x0x1, y0y1でなければならない。
- label(s)
- 現在点に文字列を表示する。s は文字列。 s は "Hungry?", "Cup noodle!" などの文字列 (残念ながら日本語は使えま
せん)。
- linemod(s)
- 線分のパターンを指定する。s として指定できるのは
"dotted", "solid", "longdashed", "shortdashed"
と"dotdashed" である3.4。
- fline(x1,y1,x2,y2)
- 点(x1,y1)から点(x2,y2)までの線分を
描く。現在点は(x2,y2)となる。
- fcircle(x,y,r)
- 点(x,y)を中心とする半径rの円を描く。現在
点は(x,y)となる。
- farc(x,y,x0,y0,x1,y1)
- 中心が(x,y)の円弧 (始点 (x0, y0), 終点(x1,y1))を描く。描画は反時計回りに行なわれ
る。
- fmove(x,y)
- 現在点を(x,y)に変更する。
- fcont(x,y)
- 現在点から点(x,y)まで線分を描く。現在点
は(x,y)になる。
- fpoint(x,y)
- 点(x,y)に点を描き、そこを現在点とする。
座標を指定するのに倍精度実数型 (C では double, FORTRAN では
double precision あるいは real*8
と宣言する) を使うことも
出来るように、先頭の文字が ``d'' のサブルーチン (dspace, dline,
dcircle, darc, dmove, dcont, dpoint) も用意してある。
使い方は、先頭の文字が ``f'' であるものに準じる。
以下にあげるサブルーチンは、少し特殊なものなので、最初のうちは無視し
てしまっても構わない (最初の二つのうちのどちらかは、お世話になるかも知
れない)。
- xflush()
- それまで発行した描画命令を実際に X サーバーに送り出す (X
のリクエスト・バッファーをフラッシュする)。アニメーションで切りの良い
ところで実行すると動きが滑らかになる。
- xsync()
- それまで発行した描画命令を完全に実行し終わる(実際にウィンド
ウに図形が表示される)まで待つ。アニメーションで切りの良いところで実行
すると動きが滑らかになる(少し遅くなるけど)。
- fmark(x,y)
- 点 (x,y) にマーカーを描き、そこを現在点とする。
- xor()
- 今後二重に描いたところは消すようにする。図形の部分消去を実現
できる。元に戻すには
call set
とする。
Next: 3.3 図の印刷法
Up: 3. グラフを描こう (1)
Previous: 3.1 fplot ライブラリィ, ccx
Masashi Katsurada
平成18年4月28日